人間環境学とは

研究院長・学府長挨拶

写真:学府長 尾崎 明仁
第10代
人間環境学研究院長・学府長
尾崎 明仁

 2018年4月より人間環境学研究院長および学府長を務めることになりました尾崎明仁と申します。人間環境学研究院・学府は,人間と環境を一体的に捉える「人間環境学のパラダイム」の創出を理念として,1998年に工学部建築学科,教育学部,当時の文学部人間科学科,および健康科学センターが協力・合同して発足し,以来,文理融合型の学際的教育研究組織として歩んできています。

 従来からの学問的深遠性を保ちながらも,人間を対象とする専門分野(教育学,心理学,社会学,比較宗教学,健康スポーツ科学,文化人類学,等)と,環境を対象とする専門分野(都市・建築学,等)が共同することで,異分野の接触が新たなフロンティアを開拓する原動力となり,「人間環境学」という学問の創設を目途に多分野が連携・相互作用する文理融合の学問的アプローチを構築し,時代や世界をリードする国際的・先端的研究を推進しています。

 さらに,高度な専門性と学際的な視点から人間環境学に関する諸問題を総合的に理解し,人間にとって最適な環境のあり方とその創造の方向を探り,国際社会の中で新時代の共生社会の実現をリードする研究者や高度専門的職業人の育成に努めています。

 人環は約20年の歳月をかけて文理融合による学際型教育研究組織を整備し,高度な専門性が多様に交わることを人文社会科学を含む科学技術イノベーションの機動力として,発展的に先端・融合研究や独創的かつ学際的な学問領域の研究を進めてきました。この歩みをさらに促進し,異分野交流型研究の活性化と国際的な教育研究拠点の形成を図る考えです。 例えば,「環境と共生した都市・建築空間の計画」「共生社会を目指す人間社会の支援システムの立案」「都市病理に対する有効な臨床的介入とそのシステムの構築」「国際感覚やバランス感覚を兼ね備えた創造性豊かな人間育成」「クオリティライフを保証する生涯学習環境作り」などの研究領域において,アジアはもとより世界の拠点としての役割を果たしていきます。

 人間環境を取りまく文化,社会,教育,心理,空間に係る緒問題は,地球規模でますます複雑に多様化する傾向にあると同時に,時代や価値観の変化にともない絶えず変容しうる流動的特性を持っています。こうした諸問題や特性に適切に対処し,時代や世界をリードする国際的・先端的研究を創造開発していくためには,伝統的・基礎的な研究分野の系統性をベースにしながら,斬新なアイディアの下に先端的あるいは学際的な研究分野を積極的に取り入れ,発展し続ける自律性と柔軟性をビルド・インした研究組織が不可欠です。

 現在,人間環境学府は,工学的なテクノロジーから文系的なソフト・サイエンスに至る幅広い教育を5専攻13コースおよび専門職学位課程1専攻で行っています。その中の2専攻は学際分野,1つのコースは国際コースと位置づけられていますが,必要に応じてこれらの分野を再編し,各専門分野を深化しつつ人間環境学を創造する複眼的構造を特徴とする文理横断型の学際的教育組織を確立したいと思います。

 また,世界展開力強化事業をはじめとして,既に海外大学と協働した多分野連携型教育研究に取り組んでいますが,それに大学院生と学部生が自主的に参画する実践型の国際教育システムを構築したいと考えています。各自の専門性を深化しつつ,他分野の研究者と協働して問題解決を図ることのできる俯瞰力と実践力を養い,多様性・異質性を受け入れてグローバルなリーダーシップを発揮する国際力を備えた人材の育成に取り組む考えです。

 これからも挑戦・発展し続ける人間環境学研究院・学府に,激励と応援をよろしくお願い申し上げます。

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