山口 裕幸教授Hiroyuki Yamaguchi
専攻 | 行動システム専攻 |
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部門 | 人間科学 |
コース |
修士:
心理学 博士: 心理学 |
講座 | 心理学講座 |
九州大学研究者 データベース |
https://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K000530/index.html |
大学卒業後、5年ほど、企業に勤務していた経験から、職場全体の活気や雰囲気と集団メンバーのモティベーションやメンタリティは互いに影響を及ぼしあうと感じていました。
そこで、どのようにすれば元気のある集団を作っていけるのかを自分の研究課題にしました。
理論と実践を相互に繰り返し行っていく「アクションリサーチ」を大切にしています。
つまり、厳密に統制された実験研究と現実のフィールドで行われる実地研究を通して、組織現場の問題を解決するような仮説に導く研究手法です。
研究調査は、全国の企業、官公庁、病院、学校などの組織を対象としています。
量的調査はHADSPSS、HLMなどの統計ソフトを用いています。
質的調査は現場での聞き取り調査やフィールドなどを用いています。
アクションリサーチ手法を用い、組織現場の問題を解決するような実践的なアプローチと、学術的な理論体系の構築に寄与するアプローチを有機的に結びつけていく研究を行うことです。
現場のスタッフと同じ問題意識を共有し、自分の提案が受けられたとき、とても嬉しかったです。
その反対に、現場の問題解決につながる取り組みを提案できないときは辛かったです。
自分の研究に影響を及ぼす研究者が多く存在します。
院生の指導教員「古川教授」から、多様な観点から物事を見ることについて教わりました。
岡山大学の「淵上教授」から、研究へのエネルギーとパワーをもらいました。
元・北海道大学の「山岸教授」から、実験研究の大切さを再認識させてもらいました。
東京大学の「亀田教授」から、魅力的な研究というものを見せてくれました。
元・大阪大学の「釘原教授」から、コツコツ実証することの大切さを教えてもらいました。
元・お茶の水女子大学の「箕浦教授」から、現場でのフィールドから仮説を探索することの大切さを教えてもらいました。
もっと“ぐいぐい”勉強してください!自分の前にある道を探すのではなく、自分のあとに道を作っていくようにしましょう。
世の中はバブル経済に浮かれていましたが、私は、爪に火をともすような貧乏暮らしをしながら、毎日研究にあけくれていました。将来に不安を感じながら、その不安を打ち消して、自信に変えるために一生懸命、研究に打ち込んでいました。
安全工学、人類学、言語学、看護学、哲学、法学などより広い視点から研究を取り込むことによって、新しいアイディアが気付かせてくれます。研究だけでなく、実践の面でも多分野で連携することで、新しい発見があります。
集団を持つ全体的な心理的な特徴(チームコンピテンシーやチームレジェンスなど)を検討することです。また、組織に心理的安全性を醸成するリーダー行動についても検討していきます。
○山口裕幸,チームワークの心理学―よりよい集団づくりを目指して,サイエンス社,2008.07
○古川久敬・山口裕幸,<先取り>指向の組織心理学―プロアクティブ行動と組織,2012.03
○山口裕幸,組織と職場の社会心理学,ちとせプレス,2020.07
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