講義「人間環境学」は、修士課程の授業科目であり、各専攻の教員が多彩な話題を持ち寄ることで、人間環境学の学際的展開を伝えることを目標としています。
過去の講義テーマ一覧
令和5年度 |
人間と環境との関わりを問い直す ・人間と環境との関わりを再構築:グリーンインフラの役割に着目して(蕭 耕偉郎) |
令和4年度 | 持続可能な開発目標(SDGs)と人間環境学 ・障害と家族をめぐる不平等を考える(木下) ・心理福祉(野村) ・障がいをもつ子どものきょうだいを支える(遠矢) ・世界市民教育(global citizenship education)とは何か?(陳) ・SDGsと社会教育(岡) ・ジェンダー平等(野々村) ・仕事に対する意欲(池田) ・カーボンニュートラルに向けたグリーン成長戦略 - 住宅・建築物の取組み(尾崎) ・東アジア大都市の居住問題と住民参加(簫) ・変化する街と駅の関係 - 博多駅を事例に(黒瀬) ・文化遺産(堀) ・健康づくりデモクラシー(岸本) |
令和3年度 | 人間環境学と「場」 ・「場」を問う学問のこれまで・これから(南 博文) ・知覚・認知における「場」(山本健太郎) ・風景構成法:描く人―見まもる人が作る場(佐々木玲仁) ・人間の回復と成長を集団で促進する「場」(金子周平) ・教室の場のなかで焦点化される子ども(田上 哲) ・被災地における住まいと居場所:仮設と本設の境界線(末廣香織) ・背後の自然(高橋 勤) ・中途障害に伴う自己変容:転機に伴う日常という場の喪失と再構築(内田若希) ・歴史にみる「仮構される場」としての家族(野々村淑子) ・視環境情報と場の知覚(古賀靖子) ・「公共」の場が内包する排除(高橋沙奈美) ・都市と大学のデザイン(坂井 猛) |
令和2年度 | 人間行動の理解に貢献するための主観的および客観的反応・評価方法 ・室内環境と快適性、知的生産性(住吉 大輔) ・身体動作から読むこころ‐心理臨床の現場から‐(古賀 聡) ・運動時の主観的および客観的応答(増本 賢治) ・グループ発表(1)「からだとこころ」(増本 賢治) ・社会調査法におけるワーディング(言葉遣い)(木村 拓也) ・視覚の生理心理と光環境の設計・制御(古賀 靖子) ・心理学における主観的・客観的評価法(山本 健太郎) ・グループ発表(2)「認知・知覚」(増本 賢治) ・障害者家族の「からだとこころ」(山下 亜紀子) ・異世界の学校を理解する(竹熊 尚夫) ・文化における内と外(飯嶋 秀治) ・グループ発表(3)「フィールドワーク」(増本 賢治) |
令和元年度 | 言語化困難なものと向き合う ・授業の主題とスケジュール・評価方法等説明(佐々木) ・簡単に言語化できるものなんてあるのだろうか:コミュニケーションにおける翻訳不可能性(橋彌) ・豊かさと贅沢とエネルギー(住吉) ・無心の思想から見たマインドフル教育(アントン) ・コトバとカタチの間で(志波) ・「千と千尋の神隠し」と人間環境学(安立) ・からだを介した心理療法̶臨床動作法̶(大場) ・武術にあらわされる身体の潜在的なはたらき(西村) ・神経発達症の理解と支援(小澤) ・コーヒーをいれる:アフォーダンスと微視錯誤(南) ・心理学的リハビリテーションを通した脳性麻痺児者の動作困難の理解と支援(古賀) ・都市史の言語化しづらい対象_現象からの構築(箕浦) ・語ることの手前(藤田) |
平成30年度 | インクルーシブな社会における居場所 ・「インクルーシブな社会における居場所とは何か」(鶴崎・黒) ・「居場所をユーザーの視点から読み解く」(南) ・「図書館・公民館から場づくりへ」(岡) ・「みんなの家」(末廣) ・「きんしゃいキャンパス」(山下:宮崎国際大) ・「実践から考える郊外のサードプレイス」(柴田) ・「大学生活における居場所とは」(鶴崎・黒瀬) ・「人間環境学」「都市建築コロキウム」合同講義 ・「かっちぇて」(片山 健太/片山 薫子:ゲストスピーカー) ・「学校と地域の再生」(榎) ・「臨床的居場所」(田嶌) ・「家族と暮らせない子どもたちのもう一つの居場所」(田北) ・グループワークによる発表とディスカッション(鶴崎・黒瀬) ・学生の発見に基づく問題提起や事例紹介(鶴崎・黒瀬) ・学生の発表×人間分野×環境分野の教員クロストーク2(鶴崎・黒瀬)+ゲスト(岡) |
平成29年度 | 災害と向き合う ・災害心理と災害経済(清家) ・人口減少時代の復興とは 東日本大震災を事例として(黒瀬) ・住宅の耐震性(佐藤) ・震災後のこころのケアについて(大場) ・災害と避難生活環境(古賀) ・災害と住宅地(志賀) ・非常時におけるリーダーシップ(池田) ・体育を通した噴火被災地在住児童への心理社会的支援(杉山) ・学校と防災を考える(田北) ・逆境に立ち向かう教育:クライシスとナラティヴ(Anton) |
平成28年度 | 多文化な人間環境を考える ・多文化社会における教育と教育学の視野(竹熊尚夫) ・認知と感情を明らかにする多元的アプローチ(山田祐樹) ・日本人の常識をネパール健康科学調査から考える(大柿哲朗) ・アクティビティをささえるキャンパスの計画とデザイン(鶴崎直樹) ・アジアの都市開発(趙世晨) ・海外(欧米・豪)の教育と日本の教育・臨床心理学的ケアの検討(増田健太郎) ・地方からみる多文化社会(高野和良) ・たまり場としての建築に求められるもの(末廣香織) ・エネルギーと行動変容(住吉大輔) ・初期高層集合住宅と文化 ―軍艦島コンクリート住宅における人間環境―(小山智幸) ・子ども兵士(阿部吉雄) |
平成27年度 | 共感を見据える ・共感への自然科学的アプローチ(橋彌 和秀) ・共感とコミュニケーション(橋彌 和秀) ・教育における「個」性と共感(田上 哲) ・災害復興過程における共感(仮)(清家 規) ・まちづくり実践における対立と共感(志賀 勉) ・心理療法における共感の可能性と不可能性(佐々木 玲仁) ・スポーツと身体的共感 – 大相撲の立ち合いを中心に -(西村 秀樹) ・モノの再利用・再活用 -共感と抵抗-(山口謙太郎) ・生理・神経科学から見た共感(橋彌 和秀) ・人の行動と省エネルギー(住吉 大輔) ・福祉社会学における共感の意味(山下 亜紀子) ・人間にとって共感とは?(藤田 雄飛) ・共感的な環境としての居場所(南 博文) ・共感の進化モデル(橋彌 和秀) |
平成26年度 | グローバル社会とグローバル人材 ・グローバル人材(鈴木譲) ・グローバル・メンタルヘルス(黒木俊秀) ・都市とグローバリゼーション(有馬隆文) ・留学で学んだグローバル人材の重要性と世界の防災研究(友清衣利子) ・グローバリゼーションという「罠」(橋彌和秀) ・パラリンピックに見るグローバル社会を生き抜く力とは?(内田若希) ・グローバル人材の養成制度と課題(竹熊尚夫) ・日中関係、教育と「国際化」-日本に対するチャレンジ(ヴィッカーズ) ・グローバル社会における耐震研究(中原浩之) ・グローバルスタンダードの発想と戦略(古賀靖子) ・建築におけるローカルとグローバル(堀賀貴) |
平成25年度 | 「自然災害に対する安全・安心」、「子どもをめぐる暴力問題からみた安全・安心」 ・地震による揺れを知る(神野) ・建築物の構造と地震被害(河野) ・自然災害 その前・その時・その後(當眞,菊地) ・突発災害と心理(前田,山口(裕)) ・児童養護施における暴力問題とその解決(田嶌) ・子どもをめぐる暴力問題と都市デザイン(有馬,飯嶋) ・子どもをめぐる暴力問題と建築デザイン(末廣,當眞) ・学校のいじめと学校経営(元兼) |
平成24年度 | 「人間環境と災害」 ・災害と社会教育(岡幸江) ・災害と学校経営(元兼正浩) ・災害下の子どもたち(岡幸江・田北雅裕) ・災害とハウジング−仮設住宅をめぐって−(菊地茂朋) ・東日本大震災後の経済動向と人口変動(清家規) ・これまでの地震災害、これからの地震災害(神野達夫) ・災害と向き合い、乗り越える:認知心理学の視点から(光藤宏行) ・災害と生理応答(林直亨) ・災害時の緊急援助および緊急医療組織におけるチームワークとコミュニケーション:ヒューマン・エラーを克服する(山口裕幸) ・大震災被害と防災対策(河野昭彦) ・災害時仮設住宅の課題と新たな取り組み(末廣香織) ・震災を契機とする節電対策の効果とエネルギー問題の今後(住吉大輔) ・災害とこころのケア(松崎佳子) ・避難者への支援 —ほっとひろば九大—(大場信恵) ・ヒューマン・デザスター(浜本満) |
平成23年度 | 「子ども」と「まち」・人間環境学について(河野昭彦) ・文化的営みとしての発達(當眞千賀子) ・コミュニティを生きる子ども(當眞千賀子) ・子どもの問題を核にした連携 学校教育の視点から(田上哲) ・子どもの問題を核にした連携 社会教育の視点から(岡幸江) ・子どもの問題を核にした連携 まちづくりの視点から(田上哲・岡幸江・田北雅裕) ・こどもの成長を育む環境要因をめぐって(橋彌和秀) ・子どもの有能感を育む心理社会的環境(杉山佳生) ・糸島連携の実際(田上哲・岡幸江・田北雅裕・大島崇・下地貴樹) ・糸島市立東風小学校の5年間〜建築計画の事後評価の観点から〜(志波文彦) ・やまさかのまちで共に学ぶ〜北九州市立八幡小学校での取り組みを中心に〜(志賀勉) ・糸島連携の展開(田上哲・岡幸江・田北雅裕・大島崇・下地貴樹) ・人間環境学と社会学(安立清史) ・障害をもつ人たちと環境(針塚進) |
平成22年度 | 「人・環境・適応」 ・ 自分史から読み解く環境適応(元兼正浩) ・ 教師のキャリア/ライフコース(元兼正浩) ・ 学校を取り巻く環境の変化(元兼正浩) ・ 子ども環境の応答的デザイン?N幼稚園を事例に(柴田 建) ・ 地域の適応力 沖縄Uニュータウンの空間と社会(柴田 建) ・ 光生命情報と環境適応(古賀靖子) ・ 高齢化社会の成熟化とアクティブエイジング(高野和良) ・ 過疎高齢化への適応としての社会参加活動(高野和良) ・ 地域生活構造の変化を把握するための方法(フィールドに入るために)(高野和良) ・ スポーツにおけるパフォーマンス抑制のモラルと美学(西村秀樹) ・ パフォーマンス抑制の文化的伝統?適応と美(西村秀樹) ・ 抑制された戦いの美学(西村秀樹) ・ 総合討論 |
平成21年度 | 「今、あらためて「育ち」と「環境」を問い直す」 ・規範とマナー(鈴木 譲) ・「子育ての場」を育む(柴田 建) ・教育哲学から見た人間環境(土戸敏彦) ・環境倫理をめぐる諸問題(土戸敏彦) ・こどもの育ちと光環境(古賀靖子) ・やまさかのまちで共に学ぶ~北九州市の斜面市街地での取り組みから~(志賀 勉) ・発達・進化から見た育ちと環境(橋彌和秀) ・子どもの心の問題-不登校について-(大場信惠) ・子どもの心の問題-うつ病について-(大場信惠) |
平成20年度 | サステナビリティの総合力/サステナビリティを学ぶ/サステナブルな都市形態/サステナブル建築と循環型スポーツ文化のサステナビリティ/「持続可能な開発のための教育」考察 |
平成19年度 | 臨床の知 ―現場からの発想/社会科学におけるフィールドワーク教育現場の諸問題と臨床教育学/突風による都市・建築の被災現場分析から得られる教訓建築から読み取る人間環境の歴史/臨床的手法が明かす人間の情報処理システム精神分析における臨床学入門 |
平成18年度 | 循環型住空間システムの構築-ecologyをめぐって-/環境社会学の誕生と現代社会人間のecology 他 |
平成17年度 | 東アジアの都市文化~人間環境学のフロンティア~世界人口の高齢化・地域人口の高齢化・少子高齢化時代のまちづくり 他 |
平成16年度 | 21世紀の学校蘇生/学校の文化史~生活習慣病としての学校病理~ 他 |
平成15年度 | 人間環境学の視点と環境心理学/危機的環境移行 他 |
平成14年度 | 福祉社会と社会思想 ―ジェンダー・市民権・環境 他 |
平成13年度 | 社会学と環境要因/健康行動と実力発揮 他 |