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人間環境学府協賛「水俣・福岡展2023」の開催について

イベント情報 2023.08.22

 水俣という名称は、人間環境学とは切っても切れない関係にありますが、特に九州の基幹大学たる九州大学ではその重みも大きなものがあります。

 水俣病の存在は4大公害の1つとして、教科書に掲載されたのみならず、世界的には1972年の国連人間環境会議(ストックホルム会議)に当時15歳だった胎児性水俣病患者の方が参加したことで、人類の経済発展に警鐘を鳴らす存在ともなりました。

 約半世紀後の2021年にも、ジョニー・デップ主演の映画『MINAMATA』が日本で公開され、また原一男監督の6時間を超えるドキュメンタリー『水俣曼荼羅』も公開され、2022年には胎児性水俣病患者の方をスウェーデン大使館が招待し、シンポジウムも開催されました。

 九州大学人間環境学研究学府でもこの存在を深く受け止め、NPO水俣フォーラムが水俣・福岡展を開催した2013年、人間環境学府多分野連携「水俣を通じて人間環境を考える」では、建築学・教育学・人間科学教員が現地水俣在住者やメディア関係者の協力を頂いてシンポジウムを開催し、研究院長からは水俣・福岡展の協賛をしていただきました。

 またNPO水俣フォーラムの福岡講演会の2017年には、多分野連携の一部にこの講演で人間環境学を学習するという形で協賛しました。

 さらに2021年にも多分野連携「遊びと洗練『九州大学と水俣』」シンポジウムを開催し、人間環境学府からは建築学・教育学・人間科学教員が参加しコロナ禍ではありましたが、オンラインシンポジウムを開催致しました。

 2023年の今年、NPO水俣フォーラムがコロナ禍で延期されていた水俣・福岡展を開催するにあたり、再びこの課題から学ぶ機会としたいと思います。

会期:10月7日[土]~11月14日[火](水曜定休)
時間:午前9時30分~午後6時(金・土は8時、最終日は4時まで)
会場:福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7・8階)
※その他詳細は「水俣・福岡展2023」ホームページをご覧ください。

「水俣・福岡展2023」チラシ