佐藤 正則教授Masanori Satoh
専攻 | 教育システム専攻 |
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部門 | (言語文化研究院) |
コース |
修士:
国際教育環境学講座 博士: |
講座 | |
九州大学研究者 データベース |
https://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K001777/index.html |
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1.ロシア文化・思想について。ソ連体制の終焉とともにロシアの文化・思想史のこれまでの図式が崩壊し、新たな視角からの再構築が求められています。マルクス主義がロシア文化においてはたした役割も検証しなおす必要があります。
2.開発と文化について。発展途上地域にたいする国際協力や開発援助においても、技術・経済面ばかりではなく、文化が重要な要因であることが指摘されています。人間環境学府では「開発と文化」という授業で、開発を複数の文化(西欧文化と現地文化)の接触と相互作用としてとらえる視点から、開発と地域文化との多様でダイナミックな相互関係について、学生さんといっしょに考えていきます。この授業にはロシア文化・思想はほとんど登場しません。以下の項目はおもにロシア文化・思想についてです。
思想史研究と文化史研究とを半分ずつ混ぜた感じです。当時の人々が書き残した文献を読み込みます。読解の視角が重要です。下記「こだわり」の項を参照。
20世紀初頭のロシアでは、政治的・社会的にばかりでなく、精神的にも大きな変動が生じ、数多くの独創的な哲学者・思想家が登場しました。ロシアの歴史の中でとりわけ創造的で多彩な思想・文化潮流が展開された時期です。この時期の多様な思想運動を、西欧近代的世界観の動揺を背景とした、新たな世界観の模索ととらえることができると考えています。
特別なものはありません。
1.ロシアの文化や思想を〈ロシア的〉という説明でかたづけてしまうロシア特殊論を、どのように克服できるかを考えています。
2.個別の思想家がどのような思想をもっていたかを明らかにするだけではなく、ある時代にある社会層・社会集団の中で無意識の内に共有されていた価値観や問題意識・思想様式などを解き明かすことを心がけています。
大きな研究成果につながるかもしれない〈掘り出しもの〉の史料に遭遇したとき。
「変わったこと」を研究している人、という目で見られがちだったこと。
あえてお名前はあげませんが、僕が特にお世話になった先生がたはみな、その分野の最高峰の研究者でしたが、専門外の読者にも訴えかける力のある著書を書く方々でした。
1.自分の専門に縛られないようにしましょう。自分の専門以外の分野の本をできるだけたくさん読みましょう。
2.教師を尊敬しすぎてはいけません。教師の言うことが正しいとはかぎらないのです。
3.安直な解答を求めないようにしましょう。簡単に解決できない問題を粘り強く深く考察する態度を身につけましょう。
とても生意気な学生だったので、自分の研究については大言壮語、教師たちにはいつも失礼な毒舌を吐いてばかりいました。
異なる分野の専門家たちが集うだけでは、ほんとうの学際連携とは呼べません。
ひとりひとりが狭い専門性を超えた問題意識と視点をもつことが必要です。
近代化が遅れたゆえに近代化と〈近代の超克〉という相矛盾する2つの課題に同時に直面したロシアにおいて、モダニティ(近代性)がどのような意味をもったのか、それと関連してマルクス主義がどのような思想・文化的機能をはたしたのか、について再検討したいと考えています。将来的には、日本やドイツなどとの〈近代の超克〉論の比較研究に道を開きたいと思います。
また、スターリン主義時代のソ連政治文化の特徴とその形成過程を明るみにしたいと考えています。その一環として、1920‐30年代のソ連の国家祝祭の研究にとりくみます
「開発と文化」授業の文献です。
1.平野健一郎『国際文化論』東京大学出版会、2000年。
2.ベネディクト・アンダーソン『定本 想像の共同体』書籍工房早山、2007年。
3.エドワード・サイード『オリエンタリズム』(上・下)平凡社、1993年。佐藤のロシア文化・思想研究については、
4.佐藤正則『ボリシェヴィズムと〈新しい人間〉』水声社、2000年。
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