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大学院人間環境学研究院

Faculty information

教員情報
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山口 謙太郎教授Kentaro Yamaguchi

専攻 空間システム専攻
部門 都市・建築学
コース 修士: 建築構造学
博士: 空間システム
講座 構造防災系講座
九州大学研究者
データベース
https://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K001358/index.html

研究内容

研究テーマ設定の背景

乾式工法で組み立てる煉瓦構造を15年以上研究していますが、その特徴である「摩擦力で地震などの外力に抵抗するシステム」をコンクリートや木造の壁に応用したら面白いのではないかと思い、更にいくつかの研究を始めました。摩擦抵抗を利用する構造システムは材料同士を接着しないので解体しやすく、地球環境にやさしいと考えています。

 

研究手法

①研究上の課題となるポイントがどこにあるのか、よく調べ、よく考える。

②①であげた課題を解決するためのアイディアを出す(知恵を絞る)。

③②で出したアイディアで本当に課題が解決できるのか、解析などを行って予想する。

④実験をやって③の予想通りになるかどうか確かめる。結果を踏まえて②に戻る。

 

調査対象や調査地についての解説

木造建築については一般の教会堂など、文化財クラスでもなく個人の持ち物でもない建物を対象として、その長寿命化を検討しています。無補強組積造の建物については、海外の世界遺産(イランのバザール)や一般の学校建築などを対象として補強方法を検討しています。

 

分析のためのソフトウェアやツール

・有限要素法解析ソフト

・実験の時にデータを収録するためのソフト

 

研究についてのこだわり

研究室で行うすべての実験や調査に立ち会うことを基本とし、自分の目で状況を確認します。

 

研究生活で最もわくわくしたこと、逆に最も落ち込んだこと

わくわくしたこと:最近では、建築解体材の再利用を想定した木造耐力壁の構成方法(木ブロックの並べ方)を思いついたときと、その耐力壁の載荷実験がうまくいったとき。

 

落ち込んだこと:すぐには思いつきません。できるだけ早く忘れるようにしています。

 

研究生活で出会った印象的な人物やエピソード

自分の先生:特に自分が若かったころは、思いもしない切り口から結果にコメントをもらうことが多く、今考えるとそれがとても勉強になりました。

 

所属していた研究室のOB:共同研究をしていたとき、アイディアを実行するための行動力がすごくて、社会人のあり方を学びました。

 

大学院生へのメッセージ

修士課程のときがたくさんの授業を受ける最後の機会だったように思います。2年間は短いのでしっかり勉強してください。

 

大学院生の時何をしていたか

サークル活動(バンド活動)とアルバイト(塾講師や家庭教師)と地域活動(地元の青年団)。勉強はそこそこに。

 

学際連携についての思い

自分が関われそうなテーマが見つかったら積極的に関わっていきたいです。ただ、人間環境の枠を超えたテーマで興味のあるもの(例えば、技術や方法論をシーズに雇用を創出し地域を活性化していくような研究など)があるので、どうしようかと思っています。

 

今後の研究・実践活動について

自分が働いている間に取り組んでみたい研究テーマに少しずつでもアプローチしながら、悔いのない研究生活を送りたいです。

 

おすすめの文献

授業が分からないときは、先生方から紹介された教科書や参考書だけでなく、自分にとって一番分かりやすい本を書店や図書館をまわって自分の力で探すのがよいと思います。

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