ひととの関係のなかで生じた素朴な疑問、これが研究の問いをうみだしてきました。
どうしてそんな風に感じるんだろう?なぜこんなふるまいをするんだろう?どんなふうにしたら“生きづらさ”が楽になるんだろう?等々…、これらの素朴な疑問が、障害児者の認知や社会性の特性と支援における研究の問いにつながってきました。
量的研究および質的研究です。
どちらも研究フィールドとの協力関係がとても大切です。
研究と臨床実践がつながった瞬間です。
そういうとき、自分たちの研究の意義を再確認し、さらに実践につながる研究をしなければと思いわくわくします。そして、研究の新たな発想を創ることができるよう、実践の場でのひととの出会いを大切にしなければと思います。
「障害者の死亡率はどうしてこんなに高いんでしょうね」。東日本大震災で障害のある子どもを亡くしたご家族の言葉です。障害があるから亡くなったのではなく、障害による社会的障壁(バリア)がこの高い死亡率の背景にあることを突き付けられた重い言葉です。
ユーモアのある真面目さで、自分を、ひとを、周りの世界をじっくりとみて、「自分にしか言えないことを、人にわかるように」、社会に向けて発信してください。
臨床心理学・医学・脳科学・リハビリテーション学・人間支援工学・福祉経済学・社会福祉学・法学・教育学等々、多領域の専門の先生方との連携のもとに、障害者支援をすすめたいと思っています。思考の幅を広げ思索を深めるヒントは、自分の枠の「外」にあります。
障害による社会的障壁(バリア)をいかにとりのぞいていくか、について研究・実践活動を続けていきます。そのために様々な関連機関との連携を大事にしながらすすめていきたいと思います。
竹内敏春の「からだと思想」 藤原書店
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