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大学院人間環境学研究院

Faculty information

教員情報
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趙 世晨教授Shichen Zhao

専攻 都市共生デザイン専攻
部門 都市・建築学
コース 修士: アーバンデザイン学
博士: 都市共生デザイン
講座 計画環境系講座
九州大学研究者
データベース
https://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K000596/research.html  http://z-lab.arch.kyushu-u.ac.jp/

研究内容

研究テーマの紹介

1)都市風景画の視点場の推計方法に関する研究

都市風景画の描かれた視点場の推計に関するものです。美しい風景画はいかなる場所でどのような対象を描いたか、なぜ画家が多くの景色の中から一つの構図を選んで「絵になる景観」を描いたのかを解くためには、風景画の描かれた場所を特定することが重要です。本研究はカメラ・キャリブレーションの手法を用いて絵画及び都市空間の情報から視点場の推定方法を提案しています。

 

2)近代都市文化遺産としての「日本租界」の再評価に関する実地調査

本研究はこれまでの調査実績を踏まえながら、かつて中国に存在した5つの「日本租界」を対象に当時外務省の外交記録等の史料を解読した上で、租界設立同時の情報を把握し、現地の研究協力者と共同で総合調査を実施して、日本租界の都市空間の構成及びその変容を明らかにすること、そして市街地の構成、配置、建築物等を実測調査し、日本租界に関する空間情報のデータベースを作成するとともに、3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)による「日本租界」の再現を行うことによって、今後、日中両国における近代都市史を理論的に分析するための資料・情報を提供し、都市文化遺産としての「日本租界」の再評価を行うことを目的としています。

 

研究手法

都市の「リアリティ」の追求:都市計画とは人間生活の場としての都市空間をいかに安全・快適に、そして美しく計画し、その実現をはかる技術です。都市計画の研究の中には都市解析という分野があります。都市解析は、複雑な都市現象を数理的手法で再現又は解読し、都市のリアリティを追求しています。

 

調査対象や調査地について

都市風景画に関する研究では、ドイツの都市ドレスデンやピルナ、ポーランドの首都ワルシャワといったヨーロッパ諸都市を対象としています。また、日本租界に関する研究では、かつて日本租界が存在した中国の天津、重慶などの都市を対象に現地調査では建築物の実測やヒアリング、文献の収集を行っています。

 

分析のためのソフトウェアやツール

文献調査、現地調査、3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)、アンケート、GISなど、研究に最適なソフトウェアやツールを使います。

 

研究についてのこだわり

・オリジナリティの追求!

 

大学院生へのメッセージ

・「学んで思わざれば即ち罔し思うて学ばざれば即ち殆し」(論語より):学ぶだけで考えなければ深い理解にはほど遠く、考えるだけで学ばなければ空想に過ぎずあやうい。これは私の座右の銘です。

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